マイケル・クライトンが医学生だった頃のエピソードを綴った作品「五人のカルテ(ハヤカワ文庫)」が原作。シカゴにあるクック郡病院(テレビドラマではカウンティ総合病院)の救急救命室(Emergency Room、略称:ER) で働く医師や看護師たちの日常をリアルに描いたドラマである。ドラマは、ジョン・カーター(若き日のマイケル・クライトンがモデルといわれているが、本人は否定している)が医学生の病院実習(ER実習)の第1日目の出来事から始まる。
元々映画化するために原作者マイケル・クライトン並びに友人のスティーブン・スピルバーグが、この作品について打ち合わせをしていた時、クライトンは、その当時執筆していたジュラシック・パークのエピソードを話してしまい、スピルバーグの興味はそちらに移ってしまった。いったんERはお蔵入りとなったが、その後、ワーナー・ブラザーズが掘り起こし、テレビドラマとしてスタートさせた。2006年現在、本国アメリカでは12シーズンが終了したが、現在13シーズンまでの製作契約がされている。 日本ではNHKが11シーズンまで放送した。
それまでの医療ドラマと異なり、冷静な判断の出来ない多忙な医療現場、医療ミスと訴訟、患者による暴力や脅迫、さらに放映時点での最新の実験的治療など、医療に関する考証を綿密に行っており本職の医療従事者の間でも評価が高い。第1話の撮影は廃院となった病院をスタジオ代わりに撮影しており、それ以降はスタジオにセットを再現して撮影した。
出演俳優が次々と去っていくことで有名で、ハリウッド映画スターとなるジョージ・クルーニーをはじめ、ノア・ワイリー以外のほぼ全ての主要メンバーが数シーズン後にドラマを離脱した。初期シーズンの90年代後半にはアメリカの木曜のプライムタイムにおいて、ほぼ毎週視聴率トップを独占し、NBCの黄金時代を築く一角となり、日本にもこの人気が上陸。NHKが深夜放送で高視聴率をマークしたり、各テレビ局でも海外の医療ドラマを放送したり救命病棟24時のようにERに触発されて制作されたドラマが多くなった。だが、主要俳優を失った後は視聴率も低下し一時ほどの人気はない。脚本も初期の本格的医療ドラマからしだいに登場人物同士のメロドラマにシフトしすぎたと批判する声も多い。ちなみに日本では、日本放送元であるNHKが途中韓流ブームに乗り冬のソナタを放送するとの理由でER放送を一時休止し、視聴者から批判を買った。 (ただし、日本語版の演出力や翻訳の質、キャスティングの点でNHKで放映されている海外ドラマの中でもトップレベルが維持されている)
シリーズ展開では、アフリカのコンゴに於ける貧困や紛争などをリアルに描いてあったり、アメリカに於ける麻薬や銃問題などが提起してあったりなど視聴者に問いかける一面もある。
第1シーズンでは、クエンティン・タランティーノが1本だけ演出をしており、この際に小児科医ダグラス・ロス役のジョージ・クルーニーを見いだし、後に彼は、タランティーノが製作・脚本を担当し、親友のロバート・ロドリゲスが監督した「フロム・ダスク・ティル・ドーン」に主演として出演する事になった。このことがきっかけで、ジョージ・クルーニーは、映画スターとして認識されるようになる。ちなみにクエンティン・タランティーノが演出するきっかけとなったのはERの1話をビデオに録画し忘れて腹が立って演出を嘆願したとのことである。
その他、ユアン・マクレガーなどのスターがゲスト出演したり、演出家だったミミ・レダーがクルーニー主演の映画『ピースメーカー』で映画監督デビューを果たしていたり、同じ制作会社が作ったドラマ、サードウォッチの出演者(お互いに舞台となる場所が違うので、ERに出演している医師(スーザン・ルイス)がサードウォッチの舞台の場所に行くという設定)との競合もあった。
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